レトロゲームは電池切れが怖い。RPGなどは何十時間もの努力が一瞬のうちにパーになってしまいます。
switchやレトロフリークがあればデータの消失に怯えなくてすみますが、持たざる者に残された手段は電池交換しかありません。(エミュは除く)。
ハンダ作業は中学時代のホロ苦い記憶があるので極力避けたかったんだけど、まごまごしていたら延々と進展しないまま。ここは ハラをくくり、中学以来のハンダ作業でスーファミの電池交換にチャレンジすることにした!
まずは半熟英雄。電池ホルダーを固定しているハンダに30Wのコテをあて、溶かしたハンダを吸い取り線に吸着させるわけだが、 吸い取り線が扱いづらくて相当難しい。それでも基板が高熱でオシャカにならないようチマチマ作業を進め、片側の端子を 外すことに成功。(始めた直後は吸い取り線を手に持ってますが、短く切った吸い取り線を基板に置いて使うように変更しました)
だがもう一方の穴(写真右側)がハンダで詰まったのか、なかなか溶かせない。とりあえず半熟英雄は 後回しすることに。(いったんハンダを盛ってやれば溶けるかも)
そのかわりドラクエ6はすんなりホルダーを外せた。よ~し、ひと山越せたぞ。この勢いで新しい電池を装着してやろうではないか。
当初はホルダーだけ購入して100均の電池を付けたほうがオトクと思ったが、品数が多すぎて決めきれないので、 結局は『レトロゲーム用』として売られてある一体型のヤツを選んでしまった。なのでちょっと割高…。
もとのホルダーと同じ向きにセット。よそ様のサイトでは別の電池ホルダーをハンダで固定せずに取り付けていたので、オレもハンダを使わずに済ませようとしてたんですが、 このホルダーは端子が細くてグラつきまくるので、やっぱり諦めてハンダを使うことにしました。 つたない手つきでハンダ線を溶かし、ホルダーの端子に被せていきます。
我ながらヘタクソすぎだろ!!(涙)
技術の成績が超絶悪かったヘタレ野郎なだけはあるわ! 他の科目も軒並みクソでしたけど。
写真からだと端子がハンダに埋もれてるようにも見えますが、ちゃんとでてます。…にしてもハンダ盛りすぎたわ。でもこれ以上触るのはメンドーだし。 ええい、いっちょこれでやってみっか!
不安と期待を入り混じらせながら、恐る恐るスイッチをオン! すると………
パ~~~~~ッ パララパッパッパ~~~ッ♪ ドンドンドン パフパフッ♪
ふう、よかった~。最悪の事態だけは免れたぜ。よし、さっさと始めてセーブできるか試そっと。
だがその矢先、オープニングで金色のドラゴンに乗って飛翔した直後に画面が固まってしまうのだった!
さてはハンダのあて過ぎで基板が死んだんじゃないかと焦るも、カセットを入れなおしたら今度は問題なく進みました。たくもう、ヒヤヒヤさせやがって…。
オープニングがようやく終わり、村長を後回しにして教会へGO! ぼうけんのしょに記録、一旦ゲームを中断します。
1時間ほど寝かせてから再び電源を入れると………
セーブできてるぅ~~~~~!! よくぞ頑張った、勇者オレよ!
まあ、あくまで現時点ではだけどね。あのごつ盛りハンダが後々アダになったりはしないんかしら。 よい子のみんなはハンダの基礎知識をしっかり学んでから試してみてくれよな!
…ともかく、これでようやくムドーとかいうバケモノをぶっ殺す旅に出られるのでありました! めでたし、めでたし☆
いかがでしたか?
私のような冴えない中年でも、勇気さえ絞りだせばスーファミの電池交換くらいはできるのですよ。
人間には不可能なことが死ぬほどありますが、不可能じゃないことも僅かに残されていることを決してお忘れなきように。
この成功体験が、あと一歩を踏み出せずに悩んでいる人びとの力となれることを願ってやみません…。
…どうやらお時間がきてしまったようですね。迷える子羊よ、またお会いしましょう。
私はいつでもここであなたを待っています…☆(くそキモ)
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